2017年12月12日火曜日

「2017年度経済学部ゼミ研究報告会」開催について

129日(土)に,「2017年度経済学部ゼミ研究報告会」が開催されました。

今年度は,13ゼミ50チームが参加し,「雇用と労働」,「少子高齢化/福祉/教育」,「産業/イノベーション」,「世界経済/地域経済」の4つのセッションに分かれ,この一年間の研究成果を報告しました。

報告会は,報告時間10分,その後,討論者・フロアからの質問・コメント,および,これらに対するリプライ5分という「学会形式」で行われました。

本学の経済学部らしく,それぞれのゼミのチームが,それぞれに興味深いテーマを設定し,そのテーマを,さまざまなアプローチで分析しており,大変,勉強になりました。
緊張しながらも,懸命に報告する学生の皆さんの成長を嬉しく思いました。



開会式




報告の様子

            報告資料も完成度が高いものが多く,感心しました。



報告会終了後,大会議室で懇親会を行いました。
普段は,話すことが少ない他のゼミの先生やゼミ生と交流するよい機会になったのではないでしょうか。


懇親会

今回の経験を,是非,今後のゼミでの研究に活かして戴きたいと思います。

なお,各セッションの報告タイトルは,以下の通りです。

セッション:雇用と労働
1. 岡本ゼミ②:ベーシックインカムとは何か
2. 安川ゼミ①:休み方改革
3. 井上ゼミ①:男女格差
4. 安川ゼミ②:AIと雇用
5. 小林ゼミ③:AI時代の人材価値
6. 安川ゼミ③:AIと働き方
7. 長岡ゼミ③:AIAI(人工知能)による雇用形態の変化~
8. 安川ゼミ⑤:女性の働く環境~子育て・介護~
9. 尾崎ゼミ②:サービス残業をなくしていくためにはどうしたらよいか 
10. 安川ゼミ⑦:外国人労働者とその環境
11. 安田ゼミ⑤:教員の業務満足度に関する実証分析
12. 安川ゼミ⑧:メンタルヘルスと労働
13. 李ゼミ④:サービス残業廃止に向けて

セッション:少子高齢化/福祉/教育
1. 李ゼミ①:「こども保険」って何?
2. 安田ゼミ①:幸福度調査~配偶関係に着目して~
3. 岡本ゼミ④:女性の社会進出と少子化
4. 井上ゼミ③:少子高齢化と社会保障
5. 尾崎ゼミ①:障害者スポーツを身近にして、パラリンピックの関心を高めていくにはどうしたらよいか
6. 熊本ゼミ③:金融機関の優遇措置に伴う金融リテラシーの向上
7. 李ゼミ②:なぜ高齢者は貧困へ?~現状理解と対策考案~
8. 安田ゼミ②:15歳時の学力が年収に与える影響
9. 李ゼミ③:児童虐待の実態と防止策
10. 釜江ゼミ:確定拠出年金
11.安川ゼミ④:教育格差と就職格差
12. 熊本ゼミ⑤:新ジョブコーチでマッチング~社会貢献ファンドによる障がい者雇用の促進~

セッション:産業/イノベーション
1. 中村ゼミ①:中小企業のオープンイノベーションを促進する手段とは
2. 小林ゼミ①:スマートフォン産業におけるガラパゴス化の影響
3. 長岡ゼミ①:おもてなしプラットフォームのイノベーション
4. 羅ゼミ①:シェア自転車の可能性
5. 安川ゼミ⑥:テレワークの実態
6. 長岡ゼミ②:Uberが日本に導入されたら
7. 中村ゼミ②:企業がよりイノベーション活動を起こすために最適な特許の環境とは?
8. 小林ゼミ②:UNIQLOのビジネスモデル~世界で勝ち残る戦略~
9. 中村ゼミ③:イノベーションに関わる人材の育成とそこから見えることとは
10. 中村ゼミ④:死蔵特許をイノベーションにつなげるには
11. 長岡ゼミ④:映画館の革新
12. 羅ゼミ⑥:日本の電子マネー普及

セッション:世界経済/地域経済
1. 羅ゼミ②:インドの経済政策について
2. 南原ゼミ:フィリピンと日本の経済関係
3. 羅ゼミ③:途上国のスマホ需要
4. 安田ゼミ③:都道府県別経済指標が住宅地価に与える影響
5. 熊本ゼミ①:リフォームファンドによる空き家の有効活用~「空き家バンク」で地域活性化~
6. 熊本ゼミ②:社会貢献ファンドを利用した広域型ごみ処理施設建設案
7. 岡本ゼミ①:European Union~欧州難民危機~
8. 羅ゼミ④:途上国の死亡率について
9. 岡本ゼミ③:自由貿易と保護貿易
10. 安田ゼミ④:カジノ合意への賛否の要因分析
11. 熊本ゼミ④:PR動画による地域活性化~~緑と歴史が眠る街国分寺~
12. 井上ゼミ②:地域格差問題
13. 羅ゼミ⑤:フェアトレード


2017年11月23日木曜日

「2017年度経済学部ゼミ紹介」開催について

1122日(水)の3時限に,「2017年度 経済学部ゼミ紹介」が開催されました。
経済学部からは14ゼミ(うち1ゼミは資料参加),経営学部からは7ゼミが参加し,250名を超える学生が聴講しました。

各ゼミの代表者が,ゼミの内容,担当教員の人柄など,各ゼミの魅力について熱弁を奮いました。

私自身,それぞれのゼミにおいて,様々な工夫がなされていること,大変勉強になりました。また,ゼミの代表者が堂々とプレゼンテーションしている姿に頼もしさを覚えました。


(スクリーンに映っている石川先生のファンキーなアロハシャツが強烈です!)

経済学部と経営学部は,相互にゼミを乗り入れていますので,経済学部生でも経営学部のゼミを履修できます。また,総合教育系のゼミ(総合教育演習)も履修できます。

幅広い選択肢の中から,必ずご自身の興味に合ったテーマを見つけることができると思います。是非,来年度,ゼミを履修し,大学生活の中心に据えて欲しいと思います。


なお,129日(土)の13からは,「2017年度 経済学部ゼミ研究報告会」が開催され,各ゼミが,この一年間の研究成果を報告します。こちらの方にも参加し,ゼミ選びの参考にして欲しいと思います。

文責:教務主任

2017年11月13日月曜日

【学問のミカタ】日本の大学生は多すぎる!?

経済学部の安田です。

東京経済大学では11月の葵祭(大学祭)が終了し、秋から冬への移り変わりを実感する季節となりました。

全学部コラボ企画「学問のミカタ」、今回は「日本の大学生は多すぎるのか」について取り上げてみたいと思います。




今年も学校法人の認可を巡るニュースがありましたが、ちょうど5年前の11月にも、当時の田中眞紀子文部科学大臣が審議会が答申した3校の新設を大学の質の低下などを理由に認可しないことを表明し、大きな話題となりました。

その後、認可はされたのですが、日本の大学や大学生数増加による質の低下を懸念する声は根強いように思います。

今回は、この点について経済学的に考えてみたいと思います。

まず、大学入学者数を見てみると、2016年には約62万人が大学に入学しており、趨勢的に大学生は増加していることがわかります。




次に、大学進学率を見ると、2016年で男子55.6%、女子48.2%となっており、特に、女子の進学率は過去最高を更新し、大学生の増加を後押ししていることがわかります。



また、国際的に見た日本の特徴として、大学生の卒業率が高いことが挙げられます。

OECDEducation at a Glanceによると、日本の大学卒業率はOECDで最も高く、およそ9割の入学者が卒業しています(したがって、以下では単純化のため、大学生数≓大卒者として議論します)。






このように大学生の人数は確かに増加をしており、大学生の供給量は増加しているといえます。

次に、賃金に着目したいと思います。

需要と供給という、経済学の基本的な概念を用いて大卒者の増加について考えると、大卒者の供給量が企業の労働需要以上に増加しているとすれば、大卒者の「価値」が下がると考えられるため、大卒者の賃金は低下すると考えられます。

反対に、大卒者の供給量が増加したとしても、それ以上に大卒需要が増えていれば、賃金は上昇している可能性もあります。

そこで、大卒・高卒賃金比率を見ていきたいと思います。

大卒・高卒賃金比率に注目する理由は、大卒の労働需要は他の教育水準(例えば高卒者)との相対的な比較で決まっていると考えられるからです。




上図を見ると、男女ともに大卒・高卒賃金比率は拡大傾向にあることが分かります(データは『賃金構造基本統計調査』を基に東京大学の川口先生の論考と同様の手法で筆者が算出しました)。

現在では、大卒者の賃金は高卒者のおよそ1.5倍であり、さらに趨勢的に拡大している様子も見て取れます。

このことは、確かに大卒者は増加していますが、それ以上に社会全体では大卒需要が増加していることを示唆しています。

「日本の大学生は多すぎるのか」という問に対して、経済学的に考えると「そうとはいえない」ということになるかと思います。

このように経済学的思考は多くの事柄に適用できる汎用性の高い分析ツールですから、皆さんも機会がありましたら、経済学を学んでいただければうれしいです。

投稿者:安田宏樹

東京経済大学のブログ

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【経済学部】 日本の大学生は多すぎる!?
【経営学部】「考・学問のすゝめ」(小木ゼミ通信 番外編)
【コミュニケーション学部】 履歴書に書けないキャリアのお話
【現代法学部】「できる」と思うか、「できない」と思うか?~障害者雇用政策のあり方~
【全学共通教育センター】歴史をつくる
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2017年10月23日月曜日

【授業紹介:経済学部女子のキャリアを考える(2)】



こんにちは。経済学部でキャリア関連の授業を担当している藤井です。
さて、今回は前回(10/9)の続き、ステップ3「これまでの学びを統合する期間」で行ったグループワークとその発表の様子を中心にご紹介したいと思います。

<ステップ3>これまでの学びを統合する期間(第12講~14講)

これまでの作業、ゲスト講演から得られた知見をもとに、テーマ別グループを組み、何らかのアウトプット(成果物)をつくり、プレゼンテーションする。そして、これらの経験を生かして「ロング・キャリアを目指すビジョンとパーソナル・プロジェクトを考える」という最終セッションです。

テーマ別に組んだグループワークの様子



ゲスト講演の最終日に、7つのグループに分かれて、それぞれ取り組みたい課題を考え、発表する、というセッションを行いました。

企画のテーマとして、今年は、キャリアや働くことについてではなく、「キャンパスライフの充実につながる活動」を考えてもらいました。その趣旨は、これから卒業までの4年間を過ごす大学に関して、身近な疑問や関心内容は問題意識をもって主体的にキャンパスライフを送るためのきっかけとなるということです。また、このような体験をほとんどしたことのない人にとっては、取り組みやすい課題であることも考慮しています。仕事や働き方をディスカッションする機会は、別の授業(キャリアデザイン関連の授業)であるため、女子キャリの授業では、楽しく意見交換を行い、チームを組んでまとめ、発表することに慣れてもらうことを意図してこのようにしました。

発表-プレゼンテーションの1シーン



7グループそれぞれの企画は以下のような内容でした。

l  経済学部の知名度UP(オープンキャンパスのパンフに女子向けチラシを入れる)

l  経済女子カフェ(オープンキャンパス来校女子高生を対象として)

l  高校生向け経済学部PR(ホームページ,Twitterの活用)

l  レディースルームの設置(女子が過ごしやすい場づくり)

l  女子キャリタイム‼- OGとの相談・交流会の開催

l  女子の聖地、ミスコンの開催

l  かわいいは創れる!(将来のために必要な身だしなみをスタイリストから学ぶ)

 短い期間で企画を考え、発表するという経験は、履修生のほとんどがはじめてということでしたので(数名、経験者もいました)、もっとグダグダになるのではと心配していたのですが、ふたを開けてみると、アイデアを色々練り、皆手を抜かずに発表内容を仕上げ、堂々とプレゼンテーションをしてくれました。

1年生の前期の締めとしては上々の出来栄えで、講師は感慨深く発表を聴いていました。

これまで彼女らの学びといえば、教員のレクチャーを聴いて知識を修得するということが当たり前だったのだと思います。授業の最初の頃は戸惑いながらあるいは消極的にセッションに参加していた人も、多くがアクティブな姿勢になっていました。各人それぞれ問いを立て、その問いをグループメンバーで1つの問いに収れんさせ、協働で課題を達成する活動を一丸となって実践した成果としてのプレゼンテーションです。それぞれのメンバーの構成が反映され、どの発表内容も発表の仕方も味わい深く、とても感動しました。

 最終日は、これまでのまとめとしてキャリア・ビジョン(将来の展望)とパーソナル・プロジェクト(行動計画)を考えてもらいました。実は、この時点でなりたい職業やどのようなキャリアを築いてゆきたいのか、働くことへのイメージをもっている人は一般的にもほとんどいません。むしろ、それは今後の学生生活のプロセスのなかで、徐々に形成されてゆくものだからです。今年の受講生のなかで、明確なビジョンもっている人は1人でした。書けなくても問題ありません。このセッションの趣旨は、きちんと描けない自分に気づくこと、具体的に考えるきっかけにしてもらうことにねらいがあります。要は、意識化できれば十分なのです。何もキャリアを意識することなく学生生活を送る人に比べて、少しでも考え、問題意識をもった人は、キャリア形成の構えができます。その構えは人によって中身も広さ深さも違いますが、それぞれでかまいません。それぞれ、これから過ごすキャンパスライフのなかで探求し、経験を積み上げ、創りあげてゆくことが、キャリアの下地になるのです。

経済学部では、1年生後期から3・4年生にかけてキャリア形成支援科目を受講することができるようになっています。別の機会に、経済学部ブログでご紹介したいと思います。

 二年次科目、キャリアデザイン発展から先輩女子が訪問


最後の写真は、授業最終日に別授業の企画で訪れた2年生先輩女子との記念撮影の様子です。お面をかぶっているのが先輩で、経済学部2年生を対象としたグループワーク主体の授業の取組みキャリアデザイン発展という授業の企画(経済学部女子のキャリアのPR映像を創る)に履修生全員協力していただきました。
最後に、履修生の声をご紹介します。

「こんなにも多くの卒業生や、先生のご友人の方の話しを聞けたことが本当に良かったです。学ぶことが多くてお腹が一杯です。また、経済学部の女子の友達が増えた事です!」(YAさん)

「女子の少ない経済学部が授業で会えたことで交流ができたので楽しかったし良かった。ゲストの話を聞くことで就活までにどうしていくかや働いているときの話を聞くことでイメージがより伝わったから良かった。」(SKさん)

「女子が少ない経済学部の中で女子キャリという授業があることでまず経済学部にどんな人がいるのかなど知ることができ、また交友関係も広げることができたので、とてもよかったと思います。後期もあればよかったなと思いました。」(NOさん)

「この授業を通して、仲良くなった子とほかの授業で会ったとき話したり、授業外でも遊んだりできたので良かった。先生とも話すことができたので良かった。」(HKさん)

 さて、2018年度はどのような授業になるでしょう。基本は変わりませんが、今年の女子学生の声をふまえて、より充実した内容を目指した改訂版をご提供できるよう、がんばりたいと思います。

(文責 藤井)



2017年10月9日月曜日

【授業紹介:経済学部女子のキャリアを考える(1)】

 こんにちは。経済学部でキャリア関連の授業を担当している藤井です。

 さて、タイトルの授業は、経済学部一年の女子学生を主な対象とし、卒業後も長く働き社会で活躍できる「ロンキャリ(ロング・キャリア)」を目指す女子の下地を培ってもらうことを目的として、本年度から新たに設けられました。

女子学生のみを対象とした授業は学部のみならず本学初めての試みで、担当講師も実際どのような授業になるのか開けてみなければわからない、ということで取り組んできた半年間の成果を2回に分けてご紹介したいと思います。

どのような授業か

この授業には2つのねらいがあります。1つは、経済学部の女子のつながりをつくる機会にしてもらうこと、もう1つは、早い段階からキャリアを考え、大学での学びを深めてもらうことです。

キャリアを考え、女子のつながりを作るための授業方法として、一般的な講義形式よりも、グループワーク演習や社会人ゲストの講演を中心に組まれています。

この授業は、「オリエンテーリングの期間」「就労イメージを培う期間」「これまでの学びを統合する期間」の3つのステップで構成されています。今回は、最初の2つのステップをご紹介します。

<ステップ1>オリエンテーリングの期間(第1講~4講)

まだ入学して間もない時期のため、いきなりキャリアの話をしてもピンと来ない人がほとんどです。そのため、まずは経済学部女子が互いを知り、経済学部に在籍し学問することの意味、働くことについての想いや考えなどを共有し、キャンパスライフをどう過ごすかについて各人なりの認識を深めてもらうためのセッションを行いました。

自己紹介セッション



上の画像は、初回授業の自己紹介の様子です。初対面の人がほとんどです。遠慮がちに話す人、最初から打ち解け合う人など様々でした。講義型の授業とは異なり、グループを組んでコミュニケーションをとることが求められます。最初から難しい課題に取り組むのではなく、皆でわいわいと楽しく取り組めるセッションがこのオリエンテーリング期間の特徴です。

お気に入りキャンパスマップ作り


この画像は、各人がキャンパス内の「お気に入り」を写真に撮って来て、グループを組んでマップを作るというセッションの成果物です。お気に入りの場所をあげる人、友達との体験の場をあげる人など、それぞれの観点で持ち寄り、それをメンバーで共有しました。このようなセッションが何度かあり、未だ話したことのない学生が興味や関心事項などを共有し、だんだん互いを知るようになります。

ステップ1の最後のセッションでは、社会人ゲストに聴いてみたい質問を皆で考えてもらい、ステップ2に備えました。

<ステップ2>就労イメージを培う期間(第5講~11講)

卒業生OGや社会で活躍する女性ゲストをお招きしてキャリア、女性が働くこと、ゲストの学生時代についてご講演いただき、女性が働くとはどのようなことかを考えてもらいます。

今年は、卒業生3名、一般社会人の方4名にゲストとしてお越しいただきました。



信用金庫とクレジット会社のお仕事のお話、東経大経済学部でどのような学生時代を過ごされたのかなど、経済学部OGならではの貴重なお話をしていただきました。

一般社会人 小坂さんのご講演



東経大OGだけでなく、一般社会人女性のゲストも授業趣旨に合わせてご依頼しています。写真2枚目の小坂さんには自動車販売営業、大手広告代理店のイベント企画のお仕事、現在のベンチャー企業に転職されたお話をしていただきました。

お二方以外に、警察行政職、寝具メーカーの営業・企画職、外資系企業の役員、独立してコーチをされている方、NPO法人でセミナーを運営されている方など、業種も様々、年齢役職も幅広く多様な方の講演から、女性が働くこと、キャリアの築き方、学生生活の過ごし方など、リアルなお話を聴き、大きな刺激を受けたようでした。

上級生ファシリテーター

この授業には、2年生と3年生の、上級生ファシリテーターという授業のサポート役も参加しています。彼女らの主な役割は、グループワークに参加し、対話や議論、課題への取り組み、成果が生まれるようファシリテート(学習の促進支援)することです。講義形式の授業しか経験のない学生にとってグループワークのセッションはどのように参加していいのか戸惑うことがありますが、このようなときに上級生ファシリテーターは女子の先輩として授業をサポートし、話し相手や相談役になってくれます。また、上級生とのつながりをもつ機会にもなっています。



授業後のアンケートをとったところ、うれしいことに次年度の上級生ファシリテーターになってもいいと手をあげてくれた1年生女子が8名いました(履修生30名のうち)。上級生と交流した1年生女子がそれを受け継ぎ、次年度の上級生ファシリテーターとして後輩のサポート役になってくれる人がこの授業から排出される、という好循環が生まれていることに、講師は感激しています。

このブログを見てくれている高校生の方で、東経大経済学部に入学され、この授業を履修されたとき、この8名を含む上級生が皆さんをサポートしてくれることでしょう。

さて、今回はここまで。次回(10/23掲載予定)は、ステップ3「これまでの学びを統合する期間」で行ったグループワークとその発表の様子を紹介したいと思います。